環境保全活動について  

人のためにも事業のためにも第一に考えるべきこと


私たちは環境問題を基本的人権の問題であると考えています。人はきれいな空気や清潔な水がなくては生きられません。貧困や機会に恵まれないことが原因で、困難や状況に直面している人々は、その地域社会が被害を受けやすく資源も乏しいことから、環境の悪化による被害を最も受けやすい立場にあります。

また、私たちの会社が生き延びていくためにも健全な環境は不可欠です。当社の商品生産は、水などの天然資源だけでなく、製造現場で働く人々にも頼っています。彼らが地域社会で健康な生活を送ることができなければ、私たちの事業も成長することはできません。全人類が共有するこの環境を私たち全員が力を合わせて保護していくことが必要不可欠です。

file

 

私たちは環境問題を基本的人権の問題と捉え、気候変動、水、廃棄物といった人間の活動に由来する環境負荷の低減に向けた新たな対策を模索しています。

 

アパレル業界が原因となっているものも含め、さまざまな環境脅威がある今、世界の結束はとても緊急性の高い課題です。水への影響、廃棄物、公害や温室効果ガスの排出など、アパレル業界が環境に多大な影響を与えていることを当社は明確に認識しています。

当社の現在の環境対策は気候変動、廃棄物、水を中心に置いています。この三つの問題は、人々の生活に良い影響をもたらす可能性を大いに秘めていると同時に、当社の事業にとっても非常に重要な問題であると考えています。

会社を存続させるため、今後も天然資源の使用が必要であることに加え、Gap Inc. の商品製造に携わる人が心身ともに健康であり続けられるよう清潔な水へのアクセスを確保するための支援を行う必要があります。私たちはこれら一つ一つの問題に重点的に取り組むと同時に、環境問題全体の関連性も考慮しています。気候変動がさまざまな形で水の供給に影響を与えているという研究結果があるように、気候変動と水は相互に密接に連動する問題です。例えば、気候変動は地球上の淡水量の減少という結果をもたらしました。さらに地球温暖化は、年間の雨水流出量や降雨量の予測不能な変化、氷河の融解や暴風雨の激化、農作物やその他植物への打撃などを引き起こしています。

file


意欲的なサステナビリティゴールを達成すべく、私たちは規程、業務慣行や手順、意思決定の改善に取り組んでいます。また、当社の影響力を高めるべく傘下の各ブランド、繊維工場、洗い加工場、業界のイニシアチブ、市民社会団体、政府とパートナーシップを結んでいます。

私たちは政府、企業、環境団体、消費者など、社会のあらゆるコミュニティがより大きな行動を起こせなければ、健全な環境は守られないと考えています。当社が目標を達成できればさらに有意義な変化をもたらすことができるでしょう。さらに他の企業も同様に排出量削減目標を引き上げれば、全体で目に見える効果が期待できます。健全な環境を作り出すために世界中の人々が力を合わせる必要があるということに議論の余地はなく、これは私たち全員に課せられた義務です。より良い未来を創るため、私たち全員が共有し、依存している資源を守るための行動を直ちに起こさねばなりません。
私たちは下記の事項に重点を置いた包括的アプローチを取り環境問題に取り組みます:

女性と水の問題を解決する:Gap Inc. の水に関する戦略は、アパレル産業による水の大量消費と、基本的人権である清潔で安全な水に共通する部分に焦点を当てています。当社はサプライチェーンを通じて多くの女性、そしてその地域社会とつながっています。そのため、女性の水へのアクセスの改善、水にまつわる問題に対処する支援を行う機会があります。当社は水に特化したカリキュラムを組み入れたP.A.C.E. プログラムを通じて女性と地域社会をサポートし、 パートナーシップを通じて清潔で安全な水へのアクセスなどの構造的課題に取り組んでいます。

繊維工場と洗浄工場における製造工程の改善:1枚の服を作るプロセスは環境だけでなく工場周辺の地域社会に住む人々にも影響を及ぼします。伝統的な繊維工場は水や化学物質を大量に消費するので、生態系や周辺の地域社会の環境保護のため、排水処理は必須です。洗浄工場も大量の水を消費し、水質汚染のリスク要因となっています。私たちは製造工程の改善に向け繊維工場、洗浄工場と連携し、水や化学物質の使用削減に向けてサプライチェーンの各段階でのパートナーシップ構築を推し進めています。

 

当社はサプライヤーと共に2017年までに製造過程で10億リットルの節水を実現することを目指しています。
 

気候変動に対する当社の役割を果たす:人々の健康と私たちのビジネスの成功には健康に害のない気候が不可欠です。環境負荷の低減に関して私たちが最大限影響力を行使できる対象は自社のオペレーションです。そのため、自社運営店舗、オフィス、物流センターに重点を置いた対策プログラムを作成しました。当社は産業や政府によるイニシアチブにも参加し、気候変動、エネルギー問題に関する革新的な政策措置を支持しています。また、サプライチェーンの二酸化炭素排出量は店舗、オフィス、物流センターの総排出量を上回るため、サプライヤーの気候変動や環境に対するパフォーマンス改善に向けて密接に連携を取り、下記の取り組みを行っています。

廃棄物の削減:自社運営施設から出る最大の廃棄物はビニール袋やプラスチックハンガーです。当社施設の多くは大型商業施設の中にあるため、ストアや物流センターの多様なニーズに対応するための解決策を模索しています。また、廃棄物削減目標を達成するために当社の各ブランド、サプライヤー、さらには広くアパレル業界との連動も進めています。

 

2020年末までに米国の自社施設から出る、埋立処分予定の廃棄物の80%を再利用することを約束します。

 

製品の持続可能性を高める:持続可能性に関する当社の総合的なコミットメントは、デザインチームによる、環境負荷を最小限に抑えながらもファッショナブルで着る人に自信を感じていただける商品の開発から始まります。当社の商品が環境に与える影響は使用する原材料によって大きく左右されるため、商品の持続可能性を高めるには、デザインや製造過程における意思決断が大きな影響力を持ちます。当社の各ブランドはサステナビリティパフォーマンスに対して改善戦略の策定を課されています。私たちはサステナブル・アパレル連合、テキスタイル・エクスチェンジ、ベター・コットン・イニシアチブといった団体とのパートナーシップを活かし、私たちの活動を拡大させています。

サプライチェーンの環境負荷対策Gap Inc. は最も直接的に管理できる事業部門における環境負荷の低減に重点的に力を注いでいます。同時に、当社の事業活動に伴い排出される温室効果ガスの大部分の発生源であるサプライチェーンに注力することで、さらに大きな効果を生むことができると認識しています。現在このサプライチェーンの温室効果ガス排出量削減を目指す戦略の策定を進めており、その重要な第一歩として当社が取引する世界中の戦略的サプライヤーと協働し各社の環境負荷を評価しています。また、広範な解決策を考案するため、アパレル業界内で連携を広めています。 

 

当社の各ブランドは持続可能性も同様にそれぞれのゴールへ組み込んでいます。Gapは2021年までにより持続可能なコットンを100%使用すること、Athletaは2020年までに使用素材の80%を持続可能な繊維から製造することを目指しています。

 

The Short Story

  • Gap Inc. は環境問題を基本的人権の問題であると捉えています。
  • Gap Inc. はアメリカ国内における温室効果ガス排出量を33%削減し、最新の削減目標を達成しました。
  • Gap Inc. は2020年末までに世界中の自社施設から排出される温室効果ガスを50%削減することを約束します。
  • Gap Inc. は2020年末までに埋め立て処分される廃棄物の80%を再利用することを約束します。
  • Gap Inc. は水に関する戦略を「女性と水」という枠組みの中で捉えています。