「女性と水」の問題を解決する

水を人権の一つとして捉える


水ほど人の健康と幸福に欠かせない資源は多くありません。私たちは清潔で安全な水へのアクセスは環境問題であると同時に人権に関わる問題でもあると考えています。コットンなどの原材料の栽培、繊維工場や洗浄工場での商品製造、消費者による衣類の洗濯のために消費される水は当社の事業にとって必要不可欠です。

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私たちは商品の製造過程が人やコミュニティにとって常に安全であるよう努め、女性が清潔で安全な水を利用できるよう当事者とともに取り組み、支援しています。

 

近年は安全で清潔な水の供給が減少し続けており、水の安定供給は深刻な世界的課題となっています。世界経済フォーラムでは2015年以降、悪影響が大きいグローバルリスクのトップ5に水の危機が入っています。

水の危機は多くの人々に影響を与えます。世界の人口の3分の1は水質が悪いか、水資源が乏しい国に住んでいます。その割合は2025年までに3分の2に達する見込みであり、2030年には清潔な水の需要が供給を40%上回ると予測されています。気候変動は水の危機を悪化させ、干ばつ、暴風雨、洪水の頻度と深刻度を高めます。その結果、人の生活に悪影響が及び、水系感染症のリスクが高まります。水の問題はとても重要であるため、国連は17の持続可能な開発目標(SDG)の一つに「目標6:水と衛生へのアクセス」として水と下水処理の安定供給および持続可能な管理方法を確保する必要性を定めています。

当社の商品の製造には水が不可欠であり、商品が製造される地域社会では日々の生活に水が必要とされるため、水質管理はGap Inc. のサステナビリティ戦略の重要な柱に位置づけられています。当社、サプライチェーン、商品製造従事者の適応力を高めるため、私たちは水の使用、水質汚染、水と衛生に関する教育に戦略的に取り組んでいます。

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当社の女性と水に関する戦略は、主に三つの方法により環境負荷の低減を目指しています: 

  • Gap Inc. の商品を製造する女性に対して、安全な水の取り扱い方に関する意識向上、教育を行い、安全な水へのアクセスを増やすこと(詳細はこのページの続きをお読みください。)
  • 製造過程の環境負荷を低減すべく繊維工場、洗浄工場と連携
    (さらに詳しくは繊維工場による環響負荷の低減)をお読みください。)
  • 節水効果の高い商品デザインや原料調達方法の採用(さらに詳しくは商品の持続可能性をお読みください。)


女性に関する重点分野:意識向上、教育、アクセス

 

Gap Inc. のおよそ80%を占める女性の商品製造従事者に対し、水がいかなる影響を及ぼすかは極めて重要なポイントです。彼女たちは自分や家族や地域社会のために水を必要としています。世界資源研究所(WRI)のアキダクトツールによって作成された、流域の水害リスク地図によれば、当社が原料を主に調達している国の多くは清潔で安全な水へのアクセスが大きな課題となってしまっており、人口増加や気候変動などの問題が水の危機をさらに悪化させています。水不足地域で最も被害を受けるのは、貧しく疎外されている地域社会です。インドでは農業、産業活動に伴う地下水汚染や粗末な下水設備が水質問題の根本的な原因となっていて、健康リスクや死亡リスクを増加させています。中国では産業や農業による汚染が原因で、井戸で取水する地下水の80%が飲料、入浴に適しません。

当社の女性と水に関する戦略は、アパレル産業による水の大量消費と、基本的な人権である清潔で安全な水に共通する部分に焦点を当てています。世界中で料理や掃除といった家事は主に女性が担うことが多く、水不足による負担は女性の肩に過度に重くのしかかっています。ユニセフによると世界中の女性や女児が水を汲みに行くために費やす時間は1日当たり2億時間以上にものぼり、収入を増やしたり、家族の世話をしたり、教育を受けたりするために使えるはずの時間が費やされています。安全な水へのアクセスと衛生管理が不十分なため、女性と子供は深刻な健康リスクにも直面しています。また、健全な衛生管理に対する理解不足により、リスクがさらに悪化することもあります。

水資源管理は多様な解決策を必要とする多面的な問題であると認識しています。個人、組織、地域社会、制度の各レベルで包括的な変化をもたらすためには、企業、政府、市民社会が協調し取り組んでいく必要があります。教育や意識向上に注力するだけでなく、当社は各種団体とも連携し、清潔で安全な水へのアクセス改善に向け取り組んでいます。 

当社はサプライチェーンを通じて多くの女性、そして彼女たちが暮らす地域社会とつながっています。そのため、女性の水へのアクセスの改善、水にまつわる問題に対処する支援を行う機会があります。健康と安全な水の取り扱いに関するカリキュラムを組み込んだP.A.C.Eプログラム、そして清潔で安全な水へのアクセスなどの構造的課題に専門家と連携して取り組むことを主な手段として、女性と地域社会をサポートしています。

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P.A.C.E. と米国国際開発庁による女性と水グローバル開発のパートナーーシップ

 

2014年に当社のP.A.C.E. プログラムに導入された水と衛生に関するカリキュラム、「WASH」(water、sanitation、hygieneの頭文字)では、当社の商品を製造する女性が職場でも家庭でも地位を高められるよう、スキルを習得し自信を育む支援をしています。P.A.C.E. プログラムの拡大と2020年までに100万人の女性と少女を支援するという目標を掲げ、私たちは水問題対策のための効果的戦略により多くの女性を支援するべく意欲的に取り組んでいます。

Gap Inc. は2017年、アパレル業界に関わる女性の清潔な水へのアクセスと上下水サービスの向上のため、米国国際開発庁 (USAID)と5年間のパートナーシップを新たに締結したことを発表しました。Gap Inc. の長年のパートナーであるCAREおよび国際女性研究センター(ICRW)とともに、Gap Inc. のP.A.C.E. プログラムをインドで拡大し、清潔で安全な水の取り扱い方の指導に取り組んでいます。さらにWater.orgというパートナー団体と協力し清潔な水や上下水設備を利用できるよう支援し、インスティチュート・オブ・サステナブルコミュニティーズ(ISC)と協力して対象地域における持続可能な水源管理に向けて取り組んでいきます。

USAIDとのパートナーシップは、女性や地域社会のため、安全な水の取り扱いや衛生管理方法の教育を行うと同時にリーダーシップスキルの開発を支援することを目指しています。女性が自分の暮らす地域における、より高度な水インフラの導入を主導する支援にもつながります。USAIDとGap Inc. のパートナーシップでは、このプログラムを教育目的にとどめず、家庭にトイレやフィルターなどの必要不可欠な耐久消費財を、プログラム実施地域に清潔な水へのアクセスを提供するという取り組みに発展させています。

※本ウェブサイトに掲載されている内容は、Gap Inc. 独自の見解であり、米国国際開発庁(USAID)や米国政府の見解を必ずしも反映しているわけではありません。USAIDは、ここに記載されている情報の正確性について責任を負うものではありません。

 

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The Short Story

  • Gap Inc. は水へのアクセスは人権であると考えています。
  • Gap Inc.はアメリカ国内における温室効果ガス排出量を33%削減し、最新の削減目標を達成しました。
  • Gap Inc.は2020年末までに世界中の自社施設から排出される温室効果ガスを50%削減することを約束します。
  • Gap Inc.は2020年末までに埋め立て処分される廃棄物の80%を再利用することを約束します。
  • Gap Inc.は水に関する戦略を「女性と水」という大きな枠組みの中で捉えています。
  • Gap Inc.は2016年7月にベター・コットン・イニシアティブに参加しました。
  • Gap Inc.は2017年3月に、Women + Water(女性と水)プログラムの拡大のため米国国際開発庁(USAID)と提携しました。