持続可能なプロダクトへ    

持続可能性に配慮してデザインされたすぐれた商品を


Gap Inc. は、仕入れる素材、取引するサプライヤー、そして販売する商品にいたるまで、ビジネスのあらゆる側面に環境の持続可能性を取り入れるべく力を注いでいます。 

当社では、人や地球への負荷を軽減しながら、ファッショナブルでお客様に喜んでいただける商品を提供できるよう、革新的な技術や商品を追求していくことを約束します。近年ではさまざまな可能性を高め、従業員が持続可能性を業務の一環として取り入れられるよう、新たな取り組みを始めました。当社の各ブランドはサステナビリティ・パフォーマンスに対して改善戦略の策定を課されており、2017年にはAthletaとGapが調達する原材料の内容を改善するという目標を公表しました。 

file

当社はブランドの各チームに対し、持続可能性の高い繊維や素材、節水効果のある製造技術を用いたデザインや、より環境に配慮した素材の調達方法を教育しています。


当社は強みを生かし、弱みに対処し、持続可能かつ量産できる方法で商品を製造するという長期的なビジョンに向かって歩み始めていますが、それは私たちだけの取り組みで達成できるものではないと考えています。これまで同様に、同業他社や取引先、そしてサステナブル・アパレル連合、テキスタイル・エクスチェンジ、ベター・コットン・イニシアチブといった団体との関係を生かし、それぞれの組織が持つ独自のルート、専門性、共通の枠組みや指針、資金などを持ち寄り、力を合わせて取り組んでいきます。このようなパートナーシップによって、当社のグローバルサプライチェーンを通じた業務の拡大や、各ブランドによる独自のサステナビリティゴール(目標)の設定の支援が可能になります。

file

節水を実現するデザインの選択


商品がおよぼす環境負荷のうち80%が、デザインや開発過程における意思決定と関係しています。そのため、水への影響を低減するにはまず、革新的な商品開発から始める必要があります。当社のデザイナーはこの事実を、節水をしながらお客様に愛されるスタイルや品質をお届けするための機会である、と前向きに捉えています。私たちはデザイナーとともに、プロダクトライフサイクルの中で水資源への影響を低減できる様々な可能性を見直しています。原材料の種類と量、商品の製造方法や、製品寿命などがその一例です。 

当社の商品に使用される原材料を改善する以外にも、デニムなどに関してはお客様に愛されるデザインやはき心地はそのままに、仕上加工における節水の実現に取り組んでいます。一例をあげると、GapはWashwell(ウォッシュウェル)という新しいデニムの洗い加工技術を導入した草分け的存在です。この技術は節水効果があるだけでなく、米国農務省(USDA)がBioPreferred®として認定した植物由来の柔軟剤を使用しています。Washwellの導入により、2016年には1790万リットルの水が節約されたほか、有害化学物質も削減され、労働者の健康と水路の安全性の確保も実現しました。 

file

ブランドの意思決定に持続可能性を取り入れる

より持続可能性の高い商品をデザイン、開発し、人や環境に対する商品の影響を軽減するための最も効果的な方法は、持続可能性に対する意識向上と教育を行うことです。当社はブランドのデザイナー、マーチャント、商品開発チーム、調達チームに対し、持続可能性の高い繊維や素材、節水効果のある製造技術を用いたデザインや、より環境に配慮した素材の調達方法を教育し続けています。

私たちは調達チーム、商品開発チームと連携して原材料や、湿式加工の環境負荷および代替加工法に関する研修を考案しました。AthletaとGapの商品開発チームと調達チームは、より持続可能性の高い商品を製造するにあたり様々な情報を踏まえたデザインの意思決定をするための研修を実施しました。また、当社でのキャリアを歩み始めた新入社員に対しても働きかけを行っています。ロテーショナルマネージメントプログラムと呼ばれる研修にも商品の持続可能性に関する内容が組み込まれ、新入社員向けオリエンテーションでも持続可能性に関する重要事項や資料を取り上げるようになりました。また、社内向けにプロダクトサステナビリティレポートというニュースレターを毎月発行し、時事情報、業界で取り組まれているイノベーション、社内や競合による施策などの最新情報を伝えています。当社の事業価値に関する見識を深め、その情報を日々の業務に生かすことができるよう社内のチームにこのような情報を共有しています。

file

ブランドゴール

Gap Inc. のブランドは、それぞれ独自のサステナビリティゴールを設定することで先端的な役割を果たしています。 

Athletaは創業以来、人や環境を思いやる、という価値観を大切にしてきました。2015年には、事業運営の方法に持続可能性をさらに取り入れ、人と環境への配慮を強化しました。Athletaでは、部署の枠を超え熱意のある知識豊富なメンバーを集めたチームを立ち上げ、研修プログラムやツールなどを活用して取り組みの水準を高めました。その一環として、持続可能性に関する大胆な目標の設定やお客様へのメッセージを打ち出しました。

Athletaは原材料をより持続可能性の高い代替品と入れ替えることを優先事項とし、2020年までに素材の80%に再生ポリエステルやテンセル(レンチング社)など持続可能な繊維を使用するという目標を掲げました。また、スリランカの認定工場に労働者のための追加資金を贈ることができるフェアトレード認証商品も販売しています。この資金は、健康管理、育児、交通機関や地域社会への投資といった様々な労働ニーズの中から労働者組合が指定した取り組みへの支援に使われます。

Gapでは2021年までに、同ブランドで使用するコットンはすべて、ベター・コットン(ベター・コットン・イニシアチブの基準を満たしたコットン)、オーガニックコットン、再生コットン、アメリカ産コットンを含む、より持続可能な調達源から仕入れるという大きな目標を立てました。2017年スプリングのコレクションだけでも、380万ポンド(約1724トン)のベター・コットンを仕入れました。Gapではほかにも、商品のタグや店舗のサイン、オンラインストアやマーケティングツールなどを通してお客様に取り組みを伝える、Gap for Goodと呼ばれるプラットフォームを導入しています。また、店舗で働く従業員に対しても、自社の持続可能性への取り組みについて直接お客様に伝えられるよう教育を行っています。

さらに商品だけでなく、包装および輸送に使用する資材の環境負荷も軽減するためには総合的な取り組みが必要だと考え、商品の包装方法に関しても見直しています。 

今後に目を向けると、持続可能な化学物質や廃棄処理の実現など、まだまだ対処するべき分野が多くあります。未解決のまま残る多くの問題に対する革新的な解決策を見つけ出すためには、業界全体で協力し合う必要があると私たちは感じています。2017年以降には私たちが期待を寄せている様々な取り組みが予定されていますが、まずは当社傘下のブランドが高い目標を設定して、持続可能性の観点を業務やデザインに取り入れ、お客様にもその取り組みをお伝えしていることを嬉しく思っています。

file