持続可能な原材料の調達   

持続可能な繊維の選択


Gap Inc. の商品にはさまざまな種類の繊維が使用されています。具体的には植物由来のコットンやリネン、動物由来のウール、レザー、カシミアなどを含む天然繊維、ポリエステルやスパンデックスといった合成繊維、レーヨンやモダールなどパルプ由来の人工セルロースなどが挙げられます。どの繊維も社会や環境に影響を及ぼすため、当社ではデザイン工程で情報に基づいた判断をするために必要な知識をデザイナーに身につけさせています。

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どの繊維も社会や環境に影響を及ぼすため、当社ではデザイン工程で情報に基づいた判断ができるようデザイナーを教育しています。


コットン


コットンは私たちのビジネスに欠かせない素材です。世界有数のアパレルブランドであるGap Inc. が使用するコットンの量は世界全体のコットン供給量において大きな割合を占めます。コットンの栽培には広大な土地、多くの労働者、農業機械、害虫・雑草管理措置が必要であると同時に大量の水が消費されます。また、コットンは経済においても重要な農作物であり、女性を中心に2億5000万人の生計を支えています。

当社の多くの商品におけるコットンの重要性を鑑み、私たちは持続可能なコットンの調達を増やすという意欲的なゴールを発表しました。持続可能なコットンに対するコミットメントのもと、Gap Inc. はリサイクル、オーガニック、米国産のコットンおよびベター・コットン・イニシアチブ(BCI)の基準を満たした「ベター・コットン」から調達を行います。

上記の選択肢を取ることで、水や農薬の使用量の削減と土壌の改良ができうえに、労働者や農家にとってもより良い栽培方法で生産されたコットンを買い付けられるようになります。例えば、BCIは世界中の何百万人もの農家に対し「化学肥料や農薬が環境に与える悪影響を最小限に抑え、水および土壌の安全性や生息環境に配慮しながらコットンを栽培する方法」のトレーニングを行っています。また、BCI提携農家はディーセント・ワークの原則に従い、労働者の安全と心身の健康を守る労働環境の整備に取り組むことになっています。

この活動が功を奏し、2013年の比較調査では、BCI提携農家の水使用量が、BCIの原則に準拠していない農家よりも14%~から23%低く抑えられているという結果が出ました。2016年には1150万ポンド(5216トン)のベターコットンを調達しました。これは、740万本のジーンズを生産できる量に相当します。

合成繊維


アパレル商品に欠かせない機能性を備えるポリエステル、スパンデックス、ナイロンなどの合成繊維も当社の商品に使用されています。ただし、合成繊維のほとんどは再生不可能な石油系の原料に由来します。合成繊維は生物分解されないため、天然繊維と比べて不要になったときの処理方法が限られてしまいます。これらの課題に対処するため、Gap Inc. は持続可能な合成繊維の調達量を確実に増やせるよう対策を取っています。

Athletaは、アクティブウェアのため大量の合成繊維を使用しているブランドとして、2020年までに持続可能な繊維から作られた素材を使用する割合を全体の80%にするという目標を掲げ、この問題に対する先進的な立場を取っています。Athletaは未加工素材の環境負荷や廃棄過程を不要にし、再生不能資源の保全につながる再生ポリエステルや再生ナイロンを調達します。2016年には再生ポリエステルを使用することでペットボトル700万本相当を埋立処分せず再利用することができました。

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セルロース繊維


Gap Inc. は原生林や消滅の危機に瀕する森林を原産とする繊維の調達を廃止するべくレーヨン、ビスコース、モダール、リヨセル、テンセルなどのパルプ由来素材の持続可能な調達に関して、「キャノピー・スタイル」に沿った方針を2017年に発表しました。ほとんどの繊維は一次産品として売買され、かつ当社は一次サプライヤーとの間には直接的な金銭のやりとりがないため、三次サプライヤーまで辿ることが困難な場合があります。Gap Inc. は一部の一次産品に関して、繊維の原産地の検証や持続可能な方法での調達が確実に行われるよう取り組む複数出資者によるパートナーシップや、オーガニック、リサイクル、フェアートレード分野で公認を受けている活動に参加しています。